東京新聞8月16日掲載 まちだ芸術フェスティヴァル

【2019年8月16日付 東京新聞掲載】
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五輪の来夏「第九」で連帯うアピール
町田シティオペラ協会 コンサート計画

合唱、和洋楽器演奏の参加募る 18日にプレコンサート(※コンサートは終了しています)

町田市の町田シティオペラ協会は、ベートーヴェンの生誕250年と東京五輪・パラリンピックが重なる来夏、幼児から高齢者までがベートーヴェンの「交響曲第九番」を合唱するコンサートの開催を計画している。世代や国境を越えた連帯をアピールしたい考えで、合唱と演奏の参加を公募中。18日には本番と同じ市民ホールプレゼントコンサートを開く。

本番は五輪とパラリンピックの開催期間の合流となる来年8月23日の予定。「誰にでも参加できる・みんなでつくる-全ての隔たりを取り去り、みな兄弟に」をテーマに第四楽章を演奏し、合唱する。「歓喜の歌」では客席も一緒に歌ってもらう。協会の鹿又透理事長が発案した。

プレコンサートには協会所属の混声合唱団を中心に町田、横浜、相模原市などに住む幼児、小学生から80代までの約100人が参加。本番で歌う合唱の一部を披露する。演奏は協会所属の管弦楽団に子どものマリンバグループや箏曲が加わり、約50人編成の和洋の混成オーケストラになる。
客席と一緒に歌う予定で「楽器を持っている人は飛び入り演奏も歓迎」と協会の竹尾信吉事務局長。会場と市内の高齢者施設をネットで結び、入所者の歌う様子を会場で映す趣向も試みる。

さまざまな楽器で第九を演奏するのは初めて。合唱団の井口紘介さんは「どうなるのか楽しみ」と言い、町田市の檜垣香さんは「第九に興味のない人にも来てほしい」と期待する。

本番前に向けた練習は9月から始める。合唱団の榛葉央男代表は「来年は合唱団の発足20周年でもあり、世の中が喜びに満ちた年になるよう、一翼を担いたい」と抱負を語る。協会は毎年恒例の催しにしたい考えだ。
(2019年8月16日付け 東京新聞 松村裕子氏)